ひとりごと
![]() 大正時代の精神病院にいる一人の青年。彼は「心理遺伝」によって数々の恐しい事件を起こしたとされるのだが…。夢野久作の奇著を舞台台本にリライトした、高取版「ドグラ・マグラ」。 【評価】 ☆☆☆☆☆ 【感想】 推理小説用語に“不可能犯罪”などという矛盾した言葉があるが、この戯曲は正にソレである。 よく、あの長い脳髄を融けさせるような夢久の文体を、たかだか2時間の戯曲に脚色できたものだ。 しかも、夢久の『ドグラ・マグラ』は、途中解読不能とも思える文章が多々出てくるが、この脚本はまったくもって分かりやすい。 『ドグラ・マグラ』の解説書といっても通るし、高取氏の幻想ワールドにもしっかりなっている。 読み終わった瞬間に「お見事!」と、声に出して言ってしまった。 |
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