読書8『小さき者へ』
小さき者へ 小さき者へ
重松 清 (2006/06)
新潮社

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【内容】
お父さんが初めてビートルズを聴いたのは、今のおまえと同じ歳―十四歳、中学二年生の時だった。いつも爪を噛み、顔はにきびだらけで、わかったふりをするおとなが許せなかった。どうしてそれを忘れていたのだろう。お父さんがやるべきこと、やってはならないことの答えは、こんなに身近にあったのに…心を閉ざした息子に語りかける表題作ほか、「家族」と「父親」を問う全六篇。
【評価】
☆☆☆☆☆
【感想】
加納朋子の『モノレールねこ』と合わせて読むと面白いよ。と、言われて、言われるままに読んでみた。
面白い!
誰が「勝ち組」「負け組」と言い出したのだろう?
「勝ち」とは、誰に対して勝ったことになるんだろう?
この世に生まれてくるということは、勝ち負けの為にに生まれてくるのではない。
いい学校に入れたら、勝ち?
出世したら、勝ち?
結婚できたら、勝ち?
お金をたくさん稼いだら、勝ち?
物をいっぱい所有したら、勝ち?
それは、いったい誰に勝ったんだろう?
学校に行くことができなかった人に?社長になれなかった人に?独身者の人に?貧乏な人に?靴を何足も持ってる人に?
それぞれのストーリーに「負」のトーンがあり、だけどがんばって、自分なりの一歩を踏み出している人。
けしてかっこよくないけど、あがいて踏み出そうとしている人。
しげまっちゃんの小説は、ココロのどこかを痛ませると同時に、温かくなれる。
なるほど、男性作家が書くとこうなって、女性作家が書くとああなるのかぁ。
ぜひ『モノレールねこ』と読み比べてほしい。
順番的には、しげまっちゃんを読んでから、朋子さまを読むことをお薦めする。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

【2007/03/08 12:52 】 | 2007読書 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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