スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:-- 】 | スポンサー広告 | page top↑
読書『三月は深き紅の淵を』
三月は深き紅の淵を (講談社文庫)三月は深き紅の淵を (講談社文庫)
(2001/07/13)
恩田 陸

商品詳細を見る

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。
【感想】
これが恩田陸の小説なんだよなぁ。
すばらしい、というよりも、すごいとしかいいようのない本である。
『黒と茶の幻想』『麦の海に沈む果実』と逆さに読み進めてきたわけだが、苦痛を伴う読書をしてよかったと、正直思った。
それはまさにこの『三月は…』を再読するためだったのだ、と再読してようやく腑に落ちた。
しかしなんて出来のよい小説なんだろうか。
はっきりいって『麦の…』よりも『三月は…』に挿入されている「回転木馬」のほうがてんで面白い。
それよりもなによりも、「虹と雲と鳥と」の秀逸さときたら、彼女の作品の中でも群を抜いている。最高傑作といってもいいだろう。
なぜ、いま彼女がこんなことになってしまったのか、理解に苦しむ作家である。
内容を忘れたころに、もう一度再読したくなる本、間違いなし。
スポンサーサイト

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

【2011/03/31 16:39 】 | 2011年のお気に入り | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
読書『TENGU』
TENGU (祥伝社文庫 し 8-4)TENGU (祥伝社文庫 し 8-4)
(2008/03/12)
柴田 哲孝

商品詳細を見る

第9回 大藪春彦賞受賞作
26年前の捜査資料と、中央通信の道平(みちひら)記者は対面した。凄惨(せいさん)きわまりない他殺体の写真。そして、唯一の犯人の物証である体毛。当時はまだなかったDNA鑑定を行なうと意外な事実が……。1974年秋、群馬県の寒村を襲った連続殺人事件は、いったい何者の仕業(しわざ)だったのか? 70年代の世界情勢が絡む壮大なスケールで、圧倒的評価を得て大藪春彦賞に輝いた傑作。
【感想】
これ、半端ないです。
説得力ありすぎ!
天狗の正体には、さして驚きはないんだけど、そこまでもって行く経緯が半端ないです。
ああ、アメリカなら、あるある的な?
一歩間違うと、その荒唐無稽さに辟易としてしまう内容なんだけど。
抜群の筆力に有無をいわさぬ説得力。
これ、マジオススメします。
【2011/03/25 07:21 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
読書『果てしなき乾き』
果てしなき渇き果てしなき渇き
(2005/01/27)
深町 秋生

商品詳細を見る

元刑事・藤島秋弘のもとに、失踪した娘の加奈子を捜してほしいと、別れた妻から連絡があった。家族とよりを戻したいと願う藤島は一人、捜査に乗り出す。一方、三年前。中学生である瀬岡尚人は手酷いイジメにあっていた。自殺さえも考えていたところを藤島加奈子に救われる。彼は彼女に恋をし、以前、彼女がつきあっていた緒方のようになりたいと願うようになるが…。二つの物語が交錯し、探るほどに深くなる加奈子の謎、次第に浮き彫りになる藤島の心の闇。用意された驚愕の結末とは―?『このミステリーがすごい!』大賞第3回受賞作。
【感想】
読んだのは単行本ではなく、宝島社文庫から出ている新装版(上下巻)。
いやはや、どえらい内容の本でした。
歪んだニンゲンを、ここまでエネルギッシュでパワフルに描ける作家は、日本には数えるほどしかいないことでしょう。
そしてラストのオチ。
なるほど、そう来たか。と、ここも騙され感を見事に満足させてくれました。
間違いなく次回も読みたいと思わせる作家です。
ただしバイオレンス系の内容がNGのヒトには勧めません。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

【2011/03/19 16:10 】 | 2011年のお気に入り | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
読書『麦の海に沈む果実』
麦の海に沈む果実 (講談社文庫)麦の海に沈む果実 (講談社文庫)
(2004/01/16)
恩田 陸

商品詳細を見る

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。
【感想】
こういう不思議の国のアリス的な世界観って、好きです。
しかも、物語が停滞していないのが好ましい。
理屈ばかり並べて後ろばかり振り返っている『黒と茶……』よりは、断然読みやすい。
けれど途中で記憶喪失云々が出てきたときに、結末の予想ができてしまうのが残念でならない。
実は記憶喪失だった。ってことを、作者の都合で故意に隠しているってとこも、このヒトならではの癖なんでしょうけど、ちょっといただけませんね。
けれど、全体的なバランスはよく、アリスワンダーを楽しめる本として、出来は相当いいといえるでしょう。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

【2011/03/06 15:35 】 | 2011年のお気に入り | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。