ひとりごと
![]() 大正時代の精神病院にいる一人の青年。彼は「心理遺伝」によって数々の恐しい事件を起こしたとされるのだが…。夢野久作の奇著を舞台台本にリライトした、高取版「ドグラ・マグラ」。 【評価】 ☆☆☆☆☆ 【感想】 推理小説用語に“不可能犯罪”などという矛盾した言葉があるが、この戯曲は正にソレである。 よく、あの長い脳髄を融けさせるような夢久の文体を、たかだか2時間の戯曲に脚色できたものだ。 しかも、夢久の『ドグラ・マグラ』は、途中解読不能とも思える文章が多々出てくるが、この脚本はまったくもって分かりやすい。 『ドグラ・マグラ』の解説書といっても通るし、高取氏の幻想ワールドにもしっかりなっている。 読み終わった瞬間に「お見事!」と、声に出して言ってしまった。 |
【評価】 ☆☆☆ 【感想】 『罪と罰』のあらすじをマンガ化すると、こんなにも短くできる。そういった意味では感心した。 ラスコリニコフロジオン・ロマーヌイチ・ラスコリニコフなんて、ものすごーく長い名前も、絵で見るといちいち名前に翻弄されずに済むところがいい。 だからいきなり、呼び方が変えられても(ラスコリニコフ=ロージャ)戸惑うことがない。 だけどなぁ………… 『罪と罰』のすぐれた部分が、根こそぎ削られているような気がする(謎の提示なんてものも全くない)。 やはり、ロシア文学は文字で読むべきだ。と思った。 ソーニャのイメージを自分なりに完成させているヒトには、あまりお薦めしません。(あまりにも少女マンガすぎるのでがっかりするかも。って、おもいっきり表紙に描かれてるけど) |
【評価】 ☆☆☆ 【感想】 わたしは、なにかに餓えているのでしょうか? とりあえず、ピラフでも食べながら考えてみることにします。 ところで、ピラフってケチャップ入る? それってチキンライスのことだよね? 一応232頁を引用すると、こんな感じ。 冷えたライスに みじんぎりの玉ネギ ピーマン ニンジン それにエビやカニをくわえて 塩こしょう 化学調味料 少量のケチャップで味つけをした いわば西洋やきめしともいえるピラフ…… いや、本当にこう書いてあるんだってば。 いわば西洋やきましって………… |
から
【評価】 ☆☆☆ 【感想】 これは多分なにかの修行なんでしょうねぇ。 残りあと50冊。 考えただけで、気が遠くなりそうです。 これを読んだ後に、食事に行ったら、たぶんメシ食いながら喋るやつを嫌いになるかも。 |
即席ラーメンが発売されて、力道山が英雄で、月光仮面は茶の間に現われ、フラフープが大流行、そして空に向かって東京タワーが少しずつ背を伸ばしていた昭和三十三年。日々の暮らしはいまほど裕福ではなかったけれど、幸せはみんなのすぐ隣にあった。西岸良平原作の超ロングセラーコミック『三丁目の夕日』の世界を、『とげ』『かび』『どろ』三部作の作家、山本甲士が小説で再現。 【評価】 ☆☆☆☆ 【感想】 ムツコが、いやいや、六ちゃんが、六さんになっている。しかも男で妹と同居? 映画とちがう設定なので驚いた。 茶川竜之介の話の筋だけはいっしょ。 だけど、ほかのエピソードは、ほとんど映画にはでてこない。 4月から一年経過して3月で終わる設定なのだけど、この3月に落とし穴がある。 なるほど、そうきたか。(ネタバレしないように書きません) 最初読んでいて、へーふーんって思ってたけど、トータル的に見ると、なかなか優れた作品であることがわかる。 がしかし、エンターテイメント性は、映画のほうがより濃いので、そちらが好きなヒトには小説は薦めない。 |











